Оригинал статьи-интервью на японском с сайта www.pia.co.jp/100q/44/page5.php

 

http://www.pia.co.jp/100q/44/page5.php

“癒しの音楽”というジャンルを作り上げた、パイオニア的存在でもあるエンヤ。世界的アーティストでもあるにもかかわらず、プライベートを語ることは一切なく、謎に包まれている部分はいまだに多い。そこで、世界初(?)となる100問インタビューを敢行。エンヤとはどういう人物なのか!? ここで初めて彼女の素顔が明らかになる。

 

 

Text●伊藤なつみ

 

 

映画『ロード・オブ・ザ・リング』の主題歌をはじめ、自分の美声を幾重にも合わせた独自の音楽スタイルで、数々のオリジナリティ溢れる楽曲を発表してきた。彼女しか成し得ない音楽は世界で7000万枚も売り上げ、グラミー賞を4度受賞するなど、全世界的に認められている。その一方で、アイルランドにある古城を改装して住むなど、どこか妖精を思わせる神秘的な雰囲気で、彼女のプライベートは謎に包まれてきた。そこで前代未聞、世界初となる、エンヤに100問インタビューを試みた。

 

Q1 日本に来て、いつも楽しみにしていることは?

 

文化、人々、着物ね。

 

Q2 日本に来るまでの飛行機の中ではどうやって時間をつぶしていますか?

 

読書よ。

 

Q3 今回も東京で1日オフがありましたが、何をしていました?

 

時差ボケがひどくて、休んでいたわ。

 

Q4 もし日本で1日オフがあれば、何をしたいですか?

 

銀座でお買い物。

 

Q5 カラオケに行ったことはありますか? あったとしたら、何を歌いますか?

 

行ったことはないわ。そうね、ジョン・レノンの『イマジン』を歌うわ。

 

Q6 最近気に入っている歌はありますか?

 

ザ・ティン・ティンズの『ザッツ・ノット・マイ・ネーム』がお気に入りなの(口ずさむ)。

 

Q7 日本に関して、いい意味でも悪い意味でも、これはスゴイ! と思ったことはありますか?

 

食が変わったと思うわ。食がとてもクリーンで、ダイエットにもいいのだけど、でも今は、ファストフードのような身体に良くない食事が西洋から入ってきてしまっているので、気をつけないと。

 

Q8 日本のドラマの主題歌になった感想を聞かせてください。

 

とても光栄よ。プロデューサーがロンドンへ来て、ドラマのストーリーを説明してくれたの。

 

Q9 どこに共感しましたか?

 

今、人生の中で大事なことは何かという、真剣に考えなくてはいけないことを題材にしていて、私の曲『ありふれた奇跡』も“物欲よりも愛が大切”ということを歌っているので、ドラマの内容に合っていると思ったの。

 

Q10 エンヤさんが魅力を感じるドラマのストーリーって、どういうものですか?

 

演劇風のドラマが好き。あるひと部屋で魅力的な俳優さんが存在感のある素晴らしい演技をしているドラマ。

 

Q11 いつも見ているドラマはありますか?

 

アルバム作りを終えたばかりなので、TVを見る時間などなかったわ。

 

Q12 両親から学んだことで一番感謝していることは?

 

音楽を愛することね。ふたりともミュージシャンで、私は両親とツアーしながら成長したわ。

 

Q13 自分の性格の長所は?

 

誠実であることだと思う。

 

Q14 では、短所は?

 

わからないわ。蜘蛛は苦手だけど(笑)。

 

Q15 何人兄弟ですか?

 

兄弟が4人、姉妹が4人。私はその真ん中。

 

Q16 子供の頃の性格は?

 

ものすごく静かだったわ。何が起こったのかいつも傍観していたし、よく物事を考えてから答えるような子だったの。

 

Q17 兄弟げんかは強い方でした?

 

いつも勝っていたわ(笑)。

 

Q18 ニックネームは?

 

ないわ。いつもエンヤよ。

 

Q19 子供の頃と今の自分と、全く変わらないと思うところは?

 

人に与えるイメージは変わっていないわね。誠実な答えを探してから答えるので、すごく時間がかかるの。いつもそうよ。

 

Q20 学校でもそうでした?

 

私はいつも一度考えるの。すぐに答えることは絶対になくて。だから、このインタビューは特別よ(笑)。

 

Q21 初恋は何歳の時で、どんな男の子でした?

 

ある男の子が、ランチタイムにチョコレートを私の机の中に毎日入れてくれたの。とても嬉しかったわ。12歳の頃だったと思う。とても素敵な男の子だったし、私の好きなチョコレートだったから、なおさら嬉しかったわ。この話は今まで話したことなかったのに(笑)。

 

Q22 最初に夢中になったミュージシャンは誰ですか?

 

ママス&パパスね。私がすごく小さかった頃だったと思う。ラジオからよく流れてきて、ハーモニーが美しいから、とても影響を受けていたわ。

 

Q23 最初に自分で買ったレコードは何ですか?

 

ずっと寮制の学校にいたから、自分で買ったのは遅かったわ。ザ・ポリスの『白いレガッタ』ね。

 

Q24 子供の頃からミュージシャンになりたいと思っていましたか?

 

その通りよ。私は3歳半でステージに立ったし、人前で歌うのも、ピアノを弾くのも大好きだった。

 

Q25 これまで観に行ったコンサートで思い出深いものはありますか?

 

シドニーのオペラハウスで見たプッチーニの『蝶々夫人』。シドニー・フェスティバルは公園でもやっていて、シェイクスピアの芝居を星空の下で見ることができるの。『ロミオとジュリエット』も見たわ。ジュリエットが岩に座って、「ロミオ、ロミオ」って呼んでいるところに、野生のたぬきが木から落ちてきたりするのよ(笑)。

 

Q26 好きな映画作品は何ですか?

 

ヒッチコックのロマンティックな作品のひとつ、『レベッカ』。

 

Q27 もし女優として映画に出ることになったら、どの映画がいいですか?

 

『レベッカ』だわ。彼女はマンドラレイに住んでいて、私は今マンドラレイ城に住んでいる。実は私が自分で城に名付けたの。映画の原作になったダフネ・デュ・モーリアの原作本の最初の1行から取ったのよ。お城を買った時にすごくロマンチックなイメージにしたかったから。

 

Q28 古城の中でお気に入りの場所はありますか?

 

階下にある一室。城は丘にあるので、ある窓から外を見ると地階に感じるけど、同じ部屋の他の窓から見ると崖の上になっているので、上階に感じるの。それが居心地がいい。

 

Q29 好きな俳優はいますか?

 

メリル・ストリープはいつも素晴らしいわ。『マンマ・ミーア』で歌っていて、とても上手だったし。男優ならジャック・ニコルソン。

 

Q30 映画を見たりすると、すぐに泣いてしまう方ですか?

 

メランコリックだったり、悲しく感じたりしたら、涙を流しますね。

 

Q31 趣味を教えてください。

 

とても普通よ。友人とお喋りしたり、電話で話したり。週末は人々と会ったり、パーティしたりね。

 

Q32 アイルランドに生まれ育って、良かったと思うことを教えてください。

 

自然に触れられることかしら。それは私にって大切なことなのよ。素晴らしいインスピレーションを呼び起こしてくれるわ。

 

Q33 車の免許は持っていますか?

 

持っていないわ。

 

Q34 移動はどうしているのですか?

 

私には呼んだらすぐに来てくれる運転手がいるの(笑)。

 

Q35 自転車には乗れますか?

 

いいえ。父親が厳しくて、男の子は良くても、女の子は乗ることを絶対に許してくれなかったの。

 

Q36 これまで世界各国を旅してきて、印象的な場所はありますか?

 

京都とパリね。

 

Q37 アイルランド以外の国だったら、どこに住みたいですか?

 

アイルランド以外の国を想像するのは難しいわ。私はあちこちに旅していて、国や街を見る機会があるけれど、でもアイルランドにいることは、とても快適なの。

 

Q38 どの国でもいいので、ディズニーランドへ行ったことはありますか?

 

ないわ。

 

Q39 アイルランドにお気に入りのデート・スポットはありますか?

 

わからないわ。

 

Q40 エンヤさんと付き合うと、どんな特典があると思いますか?

 

(笑)。これも難しい質問ね。

 

Q41 家でくつろいでいる時はどんな服装なんですか?

 

着物よ。コレクションしているし。

 

Q42 女に生まれて良かったと思うことは?

 

素敵な服を着られること。男性はいつもスーツでしょ(笑)。

 

Q43 健康管理のために心がけていることはありますか?

 

スタジオにいる時、歌唱力を出すためのエクササイズや呼吸のためのピラティスやストレッチ、ほかにウォーキングもする。食物も大切で、声に良くないと言われているような乳製品などは控えるわ。

 

Q44 ベジタリアンなのですか?

 

いいえ。野菜の他に、魚や、ごくたまに鶏肉も食べるから。

 

Q45 嫌いな食べ物はありますか?

 

甲殻類。

 

Q46 大好物はありますか?

 

魚よ。サーモンとかカレイ。

 

Q47 自分で料理をしますか?

 

しないわ。

 

Q48 お酒は飲みますか?

 

ワインなら飲むわ。

 

Q49 ダンスはしますか?

 

パーティーではね。

 

Q50 どんな音楽で踊るの? ザ・ティン・ティンズでも?

 

そうね(笑)、その時の音楽に合わせるわ。

 

Q51 心地よく眠るための秘訣は?

 

問題を持ち込まないこと。スイッチ・オフできる習慣を身につけること。私にとってそれは本を読むことなの。毎日忙しいと、本を数章読んだりして、時には逃避する時間が必要なの。

 

Q52 一日に一度はこれをしないと落ち着かないということはありますか?

 

毎朝、お湯を飲むわ。

 

Q53 自分を動物にたとえると何に近いと思いますか?

 

猫ね。だってすごく美しいから、そうなれたら嬉しいわ。

 

Q54 犬と猫だとどっちが好き?

 

猫よ。とても美しい顔をしているし。

 

Q55 もし一日だけ生まれ変われるとしたら、どんな人になりたい?

 

クリエイターの誰かがいいわ。画家のジョン・サージェントとか。なぜそういう芸術家になりたいかというと、私は自分で音楽を創り出す人間だから、他のクリエイターが何を考えて何を感じて芸術を創っているかを感じてみたいの。

 

Q56 他のアートから触発されたアルバムジャケットはありますか?

 

『メモリー・オブ・トゥリーズ』はアメリカの画家、マックスフィールド・パリッシュのポートレイトからインスピレーションを受けたわ。

 

Q57 ミュージックビデオがいつも幻想的で美しいのですが、アイデアは自分で出しているのですか?

 

ええ。なぜならそのビデオは私も含め、歌をうまく表現しなきゃいけないから。それにいつも衣装もデザインするし、どういうふうなイメージを与えたいか、私は確実にいつもわかっているの。

 

Q58 アルバムタイトルを決めるのは早い方ですか?

 

早くないわ、最後に決める。

 

Q59 こんなに長い間プロデューサーのニッキー・ライアンと、作詞家のローマ・ライアン夫妻とパートナーシップを組んで、つねに進化してこられたのは、なぜだと思いますか?

 

最初にメロディを書いた時に、初めから彼らは理解してくれて、他の音楽を気にせず、私が一番強く感じることを書くのがいいんだよ、と応援してくれた。ローマは「エンヤの音楽はとてもビジュアル的な音楽」と気づいてくれて、そこで彼女はすぐに映像監督に連絡を取ってくれた。実は私はソロデビュー前に、BBCドキュメンタリー番組とディヴィッド・パットナム監督の映画作品の音楽を手掛けたの。今もライアン夫妻は私のことをすごく応援してくれて、私が時々、「曲が書けないかも……」と話すと、ふたりは「これからいっぱい曲が書ける」と励ましてくれる。その信頼関係よね。

 

Q60 仕事のパートナーとしてライアン夫妻の好きなところは?

 

私が想像しないような発想をしてくれる。たとえばローマは「存在しない言語を歌ってみない?」とか、ニッキーは「こういう風に歌ってみない?」とか。すごく素敵なアイデアで貢献してくれる。それはお互いにクリエイティブである自由が、私たちの関係の中にあるから、そういう芸術が生まれている。そういう関係が好きなの。

 

Q61 性格面ではどうですか?

 

ニッキーとは小さな言い合いをするわ(笑)。それは近い友達だからこそなんだけど、緊迫した空気になる時もある。お互いやりたいことが強くあるから、いつもすべてのアイデアを録音しておくの。ローマは私の言うことを聞いて、静かに座っているけど、しばらくすると違うところへ行って詩を書き出すわ。

 

Q62 多くの作品を作ってきましたが、中でも思い出深い曲はどれですか?

 

『オノリコ・フロウ』ね。この曲は世界中に私を紹介してくれたから。私にとって重要な曲だし、いつ聴いてもワクワクする。12バージョンあって、ゲール語や古代ラテン語、インストなど、みんなが楽しめると思う。

 

Q63 ハーモニーを考えるのは楽しいですか?

 

メロディが浮かんで、その自然の流れで聴いてメロディが出てくる。考えてはいないわ。毎回新しい体験なの。歌うたびに違うハーモニーになる。それが私をワクワクさせるの。

 

Q64 自分の作品から勇気付けられることはありますか?

 

今なら『スターズ・アンド・ミッドナイト・ブルー』ね。一番ディープな感情が入っている曲で、自分でこの曲を聴くときはなぜだかじっと座っていられないの。それくらい自分の感情が盛り上がるわ。

 

Q65 最新作で最もチャレンジしたのはどの曲ですか?

 

『ウィンター・レイン』

 

Q66 鍵盤楽器以外も演奏していますか?

 

小さいドラムスを買って、『おもちゃの兵隊』という曲で叩いているわ。

 

Q67 これまでのアルバムにはない試みはありますか?

 

ひとつには決められないけど、リズムを強調したことかしら。それにギター・ソロが入っている曲もあるわ。

 

Q68 どのくらい時間をかけて『雪と氷の旋律』を完成させたのですか?

 

私はメロディが浮かんで曲を一度完成させたら、2か月くらいそのままにしておいて、その間に他の曲に取り掛かる。それから最初の曲をもう一度聴き直して、冷静に判断して調整するの。時間をたっぷりかけて満足いくまで仕上げているわ。このアルバムには2年もかけたのよ。

 

Q69 曲を作っている時はどんな服装ですか?

 

カジュアルよ(笑)。オシャレな服装をしているとモチベーションが上がるけど。

 

Q70 お気に入りのドレスは?

 

今はアルバム『雪と氷の旋律』のカバーの服が気に入っているわ。

 

Q71 自分の音楽で、一番表現しやすい感情は?

 

曲によってそれはさまざま。一番大事なのは表現の仕方。私はいろんな言語で歌っているから、まず、私がこの歌が何を表現しているかを理解して、聴いているみなさんにその曲のフィーリングを感じ取っていただくことが必要なので。

 

Q72 音楽活動でつらかった時期はありますか?

 

いつもよ。メロディを書くのに、とても時間がかかるから。

 

Q73 曲作りでスランプになった時、どうやって気分転換をしますか?

 

時々スタジオを離れることがベストだと思う。私は週に5日書いて、週末に休息を取ることで、最良で新鮮なアプローチをすることができる。また、ニッキーとローマと話すことで励ましてもらっているわ。

 

Q74 落ち込んだ時はどうやって復活しますか?

 

まず、ポジティブだとわかっていることをする。私にとっては散歩かしら。気分が落ちているときは、いろんなことを考えすぎたりするし、いい決断もできないし、散歩をするとすごく気持ちが落ち着いて、地に足が着く感じになる。落ち込んでいることをもっと客観的に見られるし、プライオリティ付けがもっとうまくできるようになるの。

 

Q75 必ず行くような特別な場所はありますか?

 

近くの公園。水平線など座って眺めていると、インスピレーションを感じるし、ポジティブになれるの。

 

Q76 落ち込んだ時に聴く音楽は?

 

時間にもよるわね。朝だったらクラシックね。

 

Q77 悩んだ時は誰に相談する?

 

親友。

 

Q78 一番古い友達は、何歳からの知り合いですか?

 

子供の頃からだったり、20代からの友人もいるわ。

 

Q79 飽きっぽい性格ですか? それとも凝り性ですか?

 

わかっているでしょう? 凝り性よ(笑)。

 

Q80 ピアノ以外に得意な楽器は?

 

家族と一緒にツアーしていた頃はサックスを吹いていたわ。私は途中から歌を担当するようになったので、喉に悪い影響があるかと思ってやめたの。でも楽しかったわ。

 

Q81 音楽面でもっと技術を磨きたいと思う点はありますか?

 

今、ニッキーがスタジオを大改造しようとしている。10年前のままなので、そろそろ変える時期といって。その結果、クオリティの高い音楽が作れると思うわ。

 

Q82 ソロ活動をするようになって、一番嬉しかった出来事は何ですか?

 

ひとりだと全くゼロから始められるので、全く自由なこと。

 

Q83 最近ワクワクしたことは?

 

このアルバム制作が終わるんだと実感した瞬間(笑)。

 

Q84 二度とやりたくないと思っている失敗談はありますか?

 

言えないわ(笑)。私は一線を超えるのは大切だと思うし、でも失敗しても、ポジティブな結果を生み出すには、そこから学ぶことだと思うの。

 

Q85 困難を乗り越えて、成長したと実感したことはありますか?

 

10年前にダブリンで酔っ払い運転の交通事故に遭って、15針ほど縫う怪我をおでこにしたこと。歌える身体に戻すために大変だったわ。トラウマになってショックだったけど、結果、自分の健康管理を意識し、人間として強くなったわ。

 

Q86 今、一番会いたい人に会えるとしたら、誰に会いたいですか?

 

アメリカのオバマ次期大統領。

 

Q87 海外に必ず持って行くものはありますか?

 

今はめている、この指輪ね。

 

Q88 パソコンやインターネットは好きですか?

 

時々。面白いとは思うけど。

 

Q89 曲作りに使います?

 

いいえ。

 

Q90 携帯電話を常に持参しますか?

 

持っているけど、ほとんどスイッチを切っているわ(笑)。

 

Q91 手帳を持っていますか?

 

すごく小さいのを持っています。

 

Q92 日記を付けていますか?

 

いいえ。私の音楽が日記そのものだから。

 

Q93 2009年に絶対にやっておきたい目標があれば教えてください。

 

わからないわ。もし私がずいぶん先まで計画を立てていたら、ワクワクする気持ちを失ってしまうから。

 

Q94 人生を楽しむコツがあれば、教えてください。

 

あえて日本人の皆さんに言いたいわ。もちろん働くことも大切だけど、気持ちの切り替えもとても大切よ。働きすぎるということは燃え尽きることがあるし、それはクリエイティブなエネルギーも弱めてしまう。私の場合、スタジオで仕事に集中するけど、終わったら自分の気持ちの切り替えをしているの。そのバランスが大切だと思うわ。

 

Q95 では、冬の過ごし方のおススめを教えてください。

 

冬の流れに自分も合わせるの。夏はみんな旅行したり、いろんなイベントがあって慌しいので、ゆっくり過ごすのも大切だと思う。冬はペースダウンを自然とするので、自分も落ち着ける。自然界を見てみて。冬には動物も冬眠するでしょう?

 

Q96 人から言われて印象に残っている言葉はありますか?

 

BBCのプロデューサーであるトニー・マッコウリーが、ドキュメンタリー番組『ケルツ』の仕事をしている時に話してくれたこと。家族とステージに立っていた時、まだ私は若かったんだけど、彼はニッキーに「エンヤはスターになるだろう」と言ったの。あとから聞いたから余計に印象深いんだけど、その時私は家族といてコーラスを歌って、ピアノを弾いていただけだから、“なぜ私なのかしら”と、私は何回も彼の言葉を考えてきたの。

 

Q97 占いは信じる方ですか?

 

高校時代に音楽の先生に手相を見てもらったわ。音楽大学へ行こうとして勉強していたら、「いいえ、大学へ行かずにステージの上に立って、人前でパフォーマンスする運命よ」と言われた。当時はそんなはずはないと思っていたけど、あとになって『ウォーターマーク』をリリースした頃に、それを思い出したわ。彼女が言ったことの多くが実現しているから。

 

Q98 霊感は強い方ですか?

 

いいえ。雰囲気を感じることはあるけど。城は9世紀のもので新しいから、幽霊はいないの。

 

Q99 音楽をやっていて、今、良かったと思うことは?

 

たくさんの人たちを楽しませられるし、瞬間をたくさんの人たちと分かち合えること。

 

Q100 夢を教えてください。

 

私の音楽が永遠に残って、みんなにずっと聴き継がれていくことね。

 

普段はお喋り好きとあって、時には笑い声を上げながら、質問に答えてくれたエンヤ。お城には住んでいるものの、日常は友人たちと普通に楽しい時間を過ごしている様子。ただ、どんな話をしていても、最終的には音楽の話に辿り着き、根っからのアーティストであるのがわかる。そして、40代になっても、デビュー当時と変わらない美しい微笑をみせる表情にも魅せられてしまった。